鈴村健一 10th Anniversary Live “lo-op” 感想。②

 

 

前回のブログに思っていた以上の反応をいただきありがとうございます。もっと推敲して書けばよかった。読んでくれた人ありがとう。さて、今回はシロイカラスから最後の曲であるand Becomingまで。

 

 

 

14.シロイカラス

お祝いメッセージ明けの曲だからかはたまた曲調がそう思わせるのか、さっきまでポンチョ着てお尻降ってた人と同一人物かと疑うくらいあの高いステージに立つ鈴村さんは妙に格好良く頼もしく見えた。あとグッズのルミエース、白い光がやたらと強くて綺麗。感動。

 

 

15.HIDE-AND-SEEK

鈴村さん「ぼくもかくれんぼしたいと思いま〜す!」

鈴村さんが我々をびっくりさせようと考えたことをお披露目してくれる瞬間というのは何度体験してもわくわくする。一番Aメロの見事なまでの歌詞崩壊ぶりは可愛かったので良しとして、今回もまたなんか面白そうなこと始めたで…とそわそわしているうちにモニターに映る会場のどこかに隠れようとする鈴村さんの姿。どこから登場するんだろうとドキドキしているといざ出てきたのはなんと3階。3階で楽しそうに歌う鈴村さんと嬉しそうな3階席の子たちの表情を見ていると無性に幸せな気持ちになった。鈴村さんはいつだって自分のファンの出来るだけ沢山の人が楽しめるように全力を尽くしてくれる。その姿勢が大大大好き。

 

 

 

16.All right

ピンピンバンドのかっこいい演奏の後、3階から猛ダッシュで降りて来たらしい鈴村さんが息切れしながらようやく登場。3階は遠かった、とはにかむ鈴村さんにグッときた。

今回もAll right恒例のいつもの流れ(鈴村さんの問いかけにバンドメンバーが順番にAll right!と返事していくみんな大好きなアレ)があったんだけど肝心なところでおそらく「歌ってもいいのかなあ」的なことを言おうとして開口一番「うちゃっ…」と噛んでしまった鈴村さんの心の折れ具合めちゃくちゃ笑ったしその後すぐに「HIDE-AND-SEEKも間違えたのではなく噛んだだけだ」と早口で主張する鈴村さんにはもっと笑った。ええって!可愛いから!安心してくれ!好きだから!

 

 

17.in my space

ミラーボールの演出がなんとも言えず綺麗だった。幸せな時間だなあとじんわりと実感が湧いてきて、あのキラキラした景色を見ながらなんだか涙が出そうになった。ああ、やっぱりあの空間にまた戻りたい…。

 

 

18.あいうえおんがく

イントロのクラップと掛け声のボリュームを大きくして小さくしてまたちょっとずつ大きくして…という最近は恒例化しつつあるあいうえおんがくのいつもの流れ、今回は会場中の声が一番小さくなったところで2階席の人だけ、3階席の人だけ、と鈴村さんからの振りがあった。どれだけ小さくても場内に聞こえるそれぞれの階の人たちの声を聞いて「ふふ、聞こえる(笑) ちゃんと聞こえるよ!」とすごく嬉しそうな鈴村さんはすごく素敵だった。会場に一体感を生み出す天才だよ、あの人は。人の心に寄り添うのがいつも抜群に上手。

 

 

19.太陽のうた

「頑張っていればいつかきっとあなたをわかってくれる人が現れる」。「見てる人はちゃんと見てるよ、努力している人のことを」。鈴村さんはいつも、日常を一生懸命過ごす人たちをめいっぱい応援してくれる。

鈴村さんは表現の仕事に就いている自分の日常が我々のそれとは異なることをきちんと理解したうえで日常の素晴らしさや日々を積み重ねることの大切さの度合いに職業による差は無いんだということをなんとかしてわたしたちに伝えようとしてくれているのかなあ、とあの話を聴きながら思った。

 

 

20.ポジティブマンタロウ&NAKED MAN(MIX ver.)

このパートだけでまじでチケット3枚分くらいの価値があった。まずアンコール明けに出てきた鈴村さんが眼鏡かけていたことがわかった瞬間、会場中の空気が「うわっ最高」となっていた気がする。鈴村さんは早く己の眼鏡姿に需要があることに気づいた方がいいよ。もしかしたら気づいてるかもしれんけど。

イントロでギターを鳴らして始まるポジティブマンタロウを聴きながらアドレナリンがドバドバ出ていると、おもむろに鈴村さんが取り出したのはまさかのブルースハープNAKED MANツアーで初披露以来ファン全員を虜にした“イントロでブルースハープを吹く鈴村さん”に思わぬタイミングで再会した。眼鏡かけて伏し目がちにブルースハープを吹く鈴村さんはどう考えても最高だった。言葉には言い尽くせないくらいポジティブマンタロウ&NAKED  MAN MIX ver.はわたしが見たい鈴村さんが全部詰まった夢のようなパートだった。ああ、何百回でも見たい…。そしてあのMIX普通にめちゃくちゃ良かったから絶対に音源化してほしい…。

 

 

21.ミトコンドリア

ギター降ろすのは想定していたけどまさかこんなに早く眼鏡を外すと思わなかったのでおいお〜い!となった。もうちょっと眼鏡かけててよ!頼むから!でもまあ、ミトコンドリア楽しかったから良いか。

 

 

22.SHIPS

ライブの定番の代表曲ことSHIPS。言わずもがな楽しかった。鈴村さんは客席の声を本当に大切そうに聴いてくれますね。その顔が愛おしくて、また泣けてしまうんだなあ。

 

 

23.ひとつ

「初めてダブルアンコールいただきました。本当にありがとうございます」と深々とお辞儀する鈴村さんに心臓をぎゅっと掴まれた。普段はすらすらと言葉を紡いでいく鈴村さんが言葉を詰まらせて胸のあたりを何度も抑える姿を見て、なんだかわたしは鈴村さんの心の中がちょっと透けて見えたような気がした。ああこれからもこの人には沢山の幸せな感情を抱きながら生きていてほしいなあ、と人差し指を一本立てながらそんなことを思った。

 

 

24.and Becoming

会場全体がシンと静まって鈴村さんの声だけがパシフィコ横浜に響いたあの瞬間が忘れられない。アンコールあたりからこの幸せな時間ももうすぐ終わるんだと寂しいやら切ないやらで感情がめちゃくちゃだったんだけど、この曲を聴きながらふと、あ、これは終わりじゃないな、きっと始まりなんだな、と気持ちが切り替わった。左右のモニターに映る「lo-op」の文字が「10-OP」にしか見えなくなった。これはオープニング。鈴村さんの10周年は始まったばかり。そんな気持ちにさせてくれる最後の曲だった。

 

 

 

 

次の記事は各ゲストからの10周年お祝いメッセージについて&諸々追記です。は〜〜〜やっぱりこのライブのことは一生忘れたくない。この気持ちを糧にまた一週間、日常を頑張ろう。